「 うつ病の薬を飲むことが怖い。。。」
「くすり漬けになってしまうのでは?」
そんな風に薬に抵抗がある人は沢山いるのではないでしょうか?
その気持ちすごく良く分かります。いろいろ怖い噂も耳にしますしね。
うつ病と診断された当時、やはり母も服薬に相当抵抗がありましたし、ぼくも正直言うと多少の抵抗はありました^^;
抗うつ薬を飲むのが怖い・抵抗がある方へ。
うつ病治療を体験して今僕が感じている事をまとめました。
「うつ病の薬。他の人はどうしているんだろう?」と思っている方の参考になれば嬉しいです◎
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薬に抵抗があるのは当たり前、でも飲んだ方が良い◎
母と妻のうつ病をサポートして計2年半、家族として薬は利用した方が良いと強く思います。
母はすごく薬に抵抗があってうつ病と診断されても2か月ほど薬を飲むことを拒否していました。昔から薬全般に対して抵抗があったので仕方なかったと思います。
母「薬なんか飲んだら余計体調が悪くなっちゃうわよ!」
そんな事を言ってはお医者さんの勧めにも全く耳をかさない状態。
しかし、その間症状は見るからに悪くなってしまったのです。。。それはもう本当に酷い状態でした。。。
体重は7キロほど痩せ、「もうこの世から消えてなくなってしまいたい・・・」と家族みんなに真顔で呟くようになってしまったのです。。。
最終的にばくももう無理だ・・・と判断してなんとか母を説得。必死でしたね。母も薄々は感じていたのでしょう、結果薬を服用してもらう事になりました。
薬を飲み始めて1カ月ほどしたら大分症状が落ち着いてきましたね◎
ちなみに今は普通に生活できるほど元気になっています^^
当時もっと早く飲んでいたら良かったなぁ。。。とちょっと後悔している気持ちも正直あります。だって薬を拒否していた時期はホントどんどん悪化していましたからね^^;
そんな経験から半年前、妻がうつ病になってからは迷わずお薬を飲んでいます。そして母と妻の回復度合いをみていると、「やっぱり薬は飲んだ方が良いな」と実感している次第であります◎
薬の力を借りた方が良い状況
薬に対する考え方は人それぞれあると思いますが、ぼくの体験からこんな状況の方は服薬したほうが良いと思います↓
■日中は家で一人でいる時間が長い(家族には仕事がある)
■一人でいると嫌な事ばかり考えてしまう
■夜不安で眠れない
■相当具合が悪い・症状が悪化している
一人でいる→嫌な事を考える→不安になる→眠れない→体調が悪くなるという負のスパイラルに陥っていたら薬は飲むべきだと思います。この負のスパイラルはなかなかに強力で自力での回復は厳しいとも感じました。
特に家族が仕事で付きっ切りで看病できない時は薬の力に助けてもらいましょう。
■家族が一緒にいられない間の時間稼ぎ
■家族の負担軽減
↑この二つに薬はすごく有効でした。もちろん薬だけでは良くならないのでしっかり家族の方が心身共にサポートしてあげる事は必要です。
薬の力を借りつつ家族みんなで乗り越えるもの。それがうつ病治療なのではないでしょうか?
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鬱病の薬の種類【副作用】
初めて薬を処方されて戸惑っている方へ。
「いっぱい薬を処方されたけど良く分からない・・・」そんな感じじゃないですか?僕ら家族も最初そうでした。うつ病になると、なんかやたらと多く薬を処方されるのですよね^^;5錠・6錠とか普通ですよね。。。
軽くですが僕ら家族のうつ病治療で経験した薬の情報もまとめておきます。大きく分けて3つのお薬があります。
抗うつ薬とは?
これは脳内環境を整えるお薬ですね。現在は下の3つが主流のようです↓
■SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
■SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
■NaSSA(ノルアドレナリン作動性、特異的セロトニン作動性抗うつ薬)
お薬の詳しい事は下記サイトで紹介されています。
(うつ病に使用される薬の知識-うつ病の薬と役割 | utsu.jp 〜うつ病と不安の病気の情報サイト〜)
ちなみに現在はぼくの母・妻ともに「ジェイゾロフト」という薬(SSRI系)を使用しています。処方量はマックスの100mg。特徴としては『抗鬱作用の強度は軽め・男性より女性に効果が高い』お薬のようです。(参考:ジェイゾロフトの効果と特徴)
母の場合この他に「パキシル」というお薬も使用した事があります。(ジェイゾロフトより強めのお薬?)
抗うつ薬は飲み始めてから効果が出るまで少し時間がかかるようですね。うちの母も1カ月ほどかかりました。ゆっくり焦らずですね◎
気になるのは副作用ですが、うちの場合『お腹の調子が悪くなる』という症状がありました、期間は飲み始めて2ヶ月間ほどだったと思います。次第に体が薬に慣れてくるのでしょう。
抗不安薬とは?
これは不安、緊張を和らげるお薬ですね。
抗うつ薬とは違い即効性があります。
ぼくの母・妻ともに「リーゼ(クロチアゼパム)」というお薬を飲んでいます。
「不安で堪らない」「気持ちがざわざわする」「胸が締め付けられるような気分」そんな時に飲むと症状が緩和されますよね。なので頓服薬的な使い方もしていました。
即効性があって便利なのですが注意点があります。
それは薬への依存症。。。
現状妻は全然平気なのですが、母は依存症気味になってしまった苦い経験があります。「どこへ行くにもリーゼを持って行かないと不安で不安で堪らない。。。」そう母は言っていました。そして言葉通り肌身離さずいつも持ち歩いていました^^;
効果があるだけに、薬に頼ってしまうという事は多少しかたのない部分もあるのかもしれませんね^^;
お医者さんと相談しながら容量を守って使用しましょう◎そうすれば決して怖いものではありませんよ。大丈夫です。
心療内科で処方される胃薬
上記2つのお薬から胃を守るためのお薬です。
母、妻ともに処方されているので抗うつ薬・抗不安薬を使用する時にはセットで処方されるものなんだと思います。
その他処方される薬
その他の薬と言えば「睡眠導入薬」でしょうか?
うつ病になると少なからず睡眠障害を伴うケースが多いそうです。
母は不眠症。
妻は過眠症。
という全く正反対な症状ですが、やはり睡眠障害になってしまいました。これが結構大変なんですよね^^;
睡眠って大切なんだなぁと改めて実感させられましたね。
まとめ
抗うつ薬を飲むのが怖い・抵抗があるのは当然の事ですよね。
最初なら殊更そうです。
そして薬だけに頼ってしまうのも良くないのだと思います。
母、妻のうつ病と向き合って薬はあくまで補助的なもの。
薬の力を借りつつ、うつ病の原因と向き合ったり、生活習慣の改善が大切だという事が段々と分かってきました◎その方が再発の可能性も低いですしね。
そして、うつ病の薬を必要以上に怖がる必要もないんだなという事も分かりました。
以上、僕の母と妻の【服薬体験談】でした。
ゆっくり焦らずに一歩一歩うつ病克服していきましょう◎
【うつ病の薬にも関係する依存症についての誤解はコチラ↓】