「うつ病ですね」と診断されて心が軽くなることもあるんだ!?
と、ぼくがちょっとビックリした時のお話です◎(あと少し政治ネタありです^^;)
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先日ぼくは母の『うつ病を受け入れられなくて症状が悪化した話』をこのブログ書きました。当時(2年半前)ぼくはこう思っていました。
「やっぱりみんな、うつ病を受け入れるのは辛いんだなぁ。。。」
でも、この考え方って間違っていたみたい。視野が狭い思い込みだっだみたい。。。
ぼくの妻は全くの逆の反応だったのですこし驚いたんですよ。
妻が半年前、心療内科の先生に「うつ病ですね」と診断された夜のこと。
妻「あぁ、頑張れないのは病気のせいだったんだ・・・私がダメ人間な訳じゃないんだ。ちょっとホッとした◎」と、ぽそっと呟いたのです。
ㇵッ!としました。
「なるほどな~、こういう捉え方もあるんだ!」
そして病院に行って良かったなぁ~とも思いました◎
人それぞれ受け取り方って本当に違いますよね?
うつ病になる原因もみんなバラバラ。
「同じ言葉」でも不安を感じたり、安心を感じたり。
今日は「うつ病」と診断されて心が楽になった妻の体験から、「頑張り過ぎない事の大切さ、難しさ」について僕が感じたことをつらつらと綴ってみたいと思います。
「一億総活躍社会」とかやめて。。。
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あのですね。
ぼくなんか政治批判をできる立場ではないのは分かっています^^;ぼくは政治家の偉い先生方の考えに反論する知能も知識も持っていません。。。でも、一言だけ「お願い」という形で発言させて頂けるなら、心の底からこう言いたいのです。
「一億総活躍社会」というスローガンはどうか止めて頂けないでしょうか?と。
2015年、安倍政権が「一億総活躍社会の実現」というスローガンを掲げました。
詳しい内容はこちら→一億総活躍国民会議
政策の内容自体を否定する訳ではないのですが、この言葉は今の時代かなりの殺傷能力を持っていると思うのですよ。(すみません、ぼくの超個人的な意見です)
事実ぼくの妻もこのスローガンで撃沈しました。そう、メンタルダウンです。。。
妻「あぁ、、、やっぱり私って駄目な人間なんだ・・・最近なにも頑張れてないし、何の活躍もしていないよ。私なんか死ん方がいいんだ。あぁ、ほんと死にたい。。。」
辛いです。。。
ぼく、メッチャ頑張って励ましましたよ。
心の中で「な、なんなんだ、これは?」と疑問に思いつつもメッチャ励ましました。
でもこれって僕ら夫婦だけに起こった事ではないと思うのですよね。日本のどこかで同じように悲しくなった人って相当数いるのではないでしょうか?
「一億総活躍社会」
この言葉って聞く人の受け取り方によってこういう言葉になりませんか?↓
「活躍できない人は日本にいらないよ」
「頑張れない奴は駄目人間だよね」
ただ単にぼくら夫婦がメンタルをこじらせているだけかなぁ。
普通にこの言葉にプレッシャーを感じてしまう。。。
頑張り過ぎて活躍できなくなった
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妻もうつ病になる前。結構活躍していました。(と僕はおもいます)
グラフィックデザイナーのお仕事をしていて、主にお菓子のパッケージのデザインを6年間デザイン事務所に勤めながらアウトプットしていました。
今でも近所のコンビニに行くと以前妻がデザインしたお菓子のパッケージが店頭にいくつか並んでいます。この記事を読んでいるあなたも、ひょっとしたら手にとって貰っているかもしれません。(そうだと嬉しいなぁ◎)
今のご時世デザイン事務所はなかなか厳しくて、こんな感じの勤務体系でした。
■土曜出社あり
■残業規制なし、残業代なし
■薄給
こんな境遇でも「誰かの為に頑張りたい!認めてもらいたい!デザイナーとして活躍したい!」という思いから、毎日深夜まで勤務。忙しい期間には週3日徹夜で仕事。
それを自発的に頑張っていました。(いわゆるサービス残業ですね。。。)
ここではこれ以上詳しくは書きませんが、一言でいうならば。
「妻は頑張り過ぎて活躍できなくなった人」なのです。
ばくはもう一生、妻に「頑張れっ!活躍してよっ!」なんて死んでも言えないんですよね。。。本当に。。。
ぼくの妻が鬱になった理由 「頑張れ」という言葉とブラック企業 まじめな人にこの世の中は辛すぎる - 母と妻が鬱になりまして。。。
頑張らなくてもいい理由
ぼくは「うつ病」でも何でもいいから、それを頑張らなくてもいい理由にしちゃいなよっ!と思っています。(もちろん反対意見もあるでしょうが・・・)
頑張って、頑張って、辛くても頑張って、もっともっと頑張りたくて、それでも自分の理想に届かなくて、苦しくなって、強い責任感から逃げたくても逃げれなくて、自分を責めて、また辛くなって、そんな繰り返し。そして最後は心を病んでしまう。。。
そういう「頑張り過ぎちゃう人達」って少数派かもしれないですが、結構いると思います。ばくは正直頑張ることが苦手なので「頑張り過ぎちゃう人達」をすごいなぁと尊敬しています。だから「頑張る事を強要させられる社会」とか辞めて欲しいのです。。。
「一億総活躍社会」。今更そんなことを言わずとも、日本にはそういう空気が十分すぎるほど充満していると思うのですが。。。どうなんでしょう?
まとめ
もしも「うつ病ですね」と診断された時。
「あぁ、やっぱりそうなんだ。。。だから最近、わたし頑張れなかったんだ。。。」と、少しでもほっとする気持ちが芽生えた人はホント、頑張らなくていいと思います。
逆に、少しづつ「頑張らなくてもいい理由」を集めてみてはいががでしょうか?
きっと一つ見つける度にこんな世の中でも生き易くなると思うのです。
でも「頑張り過ぎちゃう人達」にとってこれは、言うは易し行うは難しなんですよね?ぼくの妻も相当苦戦している次第です。
「頑張らなくてもいい理由」を頑張って集めなきゃいけない、という矛盾^^;
そんな中 「一億総活躍社会」という言葉になんとなく違和感を覚えてしまいました。
実際のところどうなのでしょうね^^;?
これって本当に幸せな社会なのかなぁ。。。?