「まさかあの人がうつ病になるなんて、信じられない!」
社交的で明るい性格な人ほどそう思われがちですよね?
ぼくの母もそんな一人でした。
実はこれ。『うつ病が悪化しやすいケース』の1つなのかもしれません^^;
内向的な人がうつ病になったときより、外交的な人がうつ病になったときの方が確実に周りの人から理解されない傾向があると思うんです。
うつ病初期段階で適切な対応をとって貰えない事も多いはず。。。
今日はそんなお話。
母のうつ病に関して僕の家族の反省ストーリーでもあります。
「社交的で明るい性格の人がうつ病になるなんて信じられない」という方の参考になれば嬉しいです。そして僕の母の様に無知によって、うつ病を悪化させてしまう人が一人でも減ることを願っています。
社交的な人のうつ病が悪化してしまう典型的なパターン
これは周りの人のNG対応が原因となるケースが大半を占めると思います。
まぁ、ぼくの家で実際に起きた事です^^;
最初、家族全員が「母のうつ病」を受け入れられなかったのです。
(ちなみにうつ病の主な原因は酷い更年期障害と介護の問題などでした)
祖母「あんたがうつ病になんてなる訳ないじゃない。私は小さい頃から見ているんだから分かる。ただの怠け病!気持ちをシャンと持ちなさい。」
今なら分かります。↑これ完璧NGなやつ^^;
僕は僕で心療内科の先生に抗うつ薬の服用を止めて欲しい、と直談判に同行した事もあります。今では苦い思い出です・・・
僕「先生。母は昔から薬を毛嫌いしているんです。今も家で薬をみるだけで気分が悪くなると言っていますし、薬を処方された事で症状が重くなっている気もします。抗うつ薬を使わない治療にしてくれませんか?」
↑コレは完璧に失敗でしたね・・・無知の罪です・・・反省・・・
母は母で自身のうつ病の診断を受け入れられずに、ドクターショッピングを繰り返す日々。もっと早くうつ病を受け入れられていたら良かったなぁ。
この頃家族全員が「社交的で明るい母がうつ病になるなんて信じられない」と考えていました。そのせいで治療がことごとく後手後手になってしまったし、母に無理をさせてしまいうつ病の症状が明らかに悪化してしまったのです。。。
その頃の母の擦り切れそうな姿は僕のトラウマです。
うつ病は誰でもなる可能性がある病気です。それは間違いないでしょう。
もし僕ら家族と同じような思い込みがある方には、考え方を改めて頂けないでしょうか?^^;
内向的で神経質な面があった『妻のうつ病』は皆すぐ受け入れてくれた
こういうと妻に悪い気がしますが、正直に言いますね^^;
妻がうつ病になって、「信じられない!」と思う人は一人もいませんでした。
妻の性格や考え方を知っている人は「妻のうつ病」を「あぁ、そうなんだ。確かに生き辛そうな所があるからなぁ・・・」とすんなり受け入れてくれました。
むしろ、過酷な仕事で体調不良を繰り返すようになったタイミングで『人間ドックや心療内科』を勧めてくれる様な状況でしたね。皮肉なお話しですが、このお陰で母の様に妻の症状が悪化してしまう事がなかったのは不幸中の幸いです。
まぁ、母親のうつ病からの学びのお陰もありますね。ありがとう。お母さん。。。
2人の【うつ病回復曲線の比較】
あくまで僕個人のイメージですが、そんな2人の回復の仕方をグラフにするとこんな感じですね^^;あくまで参考図◎
うつ病と診断された時にしっかりと対応すればさほど症状は重くならないはずです。
最初の対応を間違えるとガツンっと悪化します^^;
ほんと周りの方は気を付けてあげて下さいね。
社交的な人の回復は加速する?
最後に一点。
社交的な人はやっぱり強いなぁ。。。と感じたこと。
それは体調が「まぁまぁな状態」まで回復した後の、元気になるまでの急回復!
いったん外出できる様になると母は一気に元気になりました。(抗うつ薬の服用はまだ続いていますが。。。)
元々人とのコミュニケーションが得意なので、集団認知行動療法や友達との相談会などなど自分から積極的に行動していましたね。ほんと凄い。ぼくは妻と一緒で内向的なタイプなのでやっぱり社交的な人への憧れがあります^^;
「母の様に社交的になれたらなぁ・・・」と子供の頃から何度考えた事か。。。(結局30歳過ぎても無理ですが><)
まとめ
以上。僕が母と妻のうつ病から学んだ、社交的な人のうつ病が悪化してしまうパターンの考察でした。
「我が家以外でも同じような状況になってしまっている家庭もあるのでは?」と思い、内向的な人(妻)の場合と比較して振り返ってみました。
「まさかあの人がうつ病になるなんて、信じられない!」
もしもあなたがそんな風に考えてしまっていたら治療に悪影響を与えてしまうかもしれません。どうか僕と同じような過ちを犯さないで済む事を心から願っております^^;