「うつ病になってしまい、もう生きていたくない・・・」
「私の人生はもうお先真っ暗・・・」
「こんなに不幸な人生なら、いっその事もう死んだ方がマシ・・・」
その気持ち凄く共感できます。
母が鬱になった4年前。そして妻が鬱になった10カ月前。
まさしくそんな言葉を嫌というほど側で聞き続けてきました。
ぼく「そんな事ないよ。人生終わりじゃないよ。きっと良くなるからさ」
そんな風に励ます事が多かったのですが、正直言うと僕自身「あぁ、辛い。うつ病って本当に良くなるのかな・・・?こんな暗い気持ちが続くなら家族の僕の人生も終わってるよな・・・」と考えてしまう事も多々ありました(´_`。)
でも【うつ病=人生終わり】では決してないと思っています。
むしろ最近では【うつ病=人生を取り戻すキッカケ】だと考え始めました。
まぁ、そういう風に考えられる様になるのには結構時間が掛かりましたが^^;
鬱で「生きるのに疲れた・・・」という方へ。
ぼくら家族のうつ病闘病で感じた事をここにまとめて置きますね。
鬱で「人生終わった」と感じるのは当たり前
これはもう、うつ病になってしまった人なら誰しもが感じる事なんでしょう。
脳内の幸せを感じる部分が上手く機能しなくなってしまう病気なので、回避のしようがない思考ですσ(^_^;)
また、うつ病は「嫌な事を思考してしまう病気」でもあるので『如何に自分の人生が終わっているのか?その原因を考える癖』がついてしまうのも辛いですよね。自らの思考でより気持ちが凹むほうへ進んで行こうとしてしまいます。
うつ病の一番の治療は『思考の放棄』である。
こう言う人もいる位ネガティブになってしまうものです。
うつ病に伴う身体症状は時間がたてばある程度治まります。(母と妻のケースでは完璧ではないにしろ半年ほどで最悪な状態からは脱出できました)
でも「嫌な事を思考してしまう癖」はそれよりも厄介ですよね^^;?妻は未だにこの癖が取れなくてぼくも相当苦労しております(´_`。)どうすれば良いのでしょうか?特効薬があればいいのですが、こればかりは時間をかけて乗り越えていかないといけないのでしょう。。。
寛解すると『うつ病になって良かった♪』と感じるようになる?
うつ病が良くなった人に話を聞くと「うつ病になって良かった。以前よりも生き易くなったわ^^」という人も多いです。(うつ病になってから、色々な方にアドバイス貰って感じた事)
大切な人を不慮の事故で突然失ってしまった。酷い事件に巻き込まれて心に大きな傷を負ってしまいうつ病になってしまう様なケースはまた別かもしれませんが。。。
社会で生きていく上でのストレス、生き辛さを感じる環境、自分の性格からくる精神的負荷。そんな理由からうつ病になったケースではそう感じる人が多いみたいです。
うつ病が回復する過程で沢山考える事で「生き辛さを克服するキーワード」が見つかるのかもしれませんね?
60歳になるぼくの母も今では「うつ病になった経験で少しメンタルが強くなったし、大切な知識も増えた。当時はほんとうに辛かったけれど、私にはきっと必要な過程だったんだと思う」と笑って話してくれます。(薬はまだ少し飲んでいますが、母はほぼ寛解しました)
「うつ病になって良かった」と思えるまでには時間が掛かると思いますが、きっとそう考えられる日が来るはず。。。妻もそう言ってくれる日がくるといいなぁ・・・気長に待ってます^^;
【うつ病=人生を取り戻すキッカケ】
ここからは僕自身が感じた事。
うつ病の家族との闘病生活で【うつ病=人生を取り戻すキッカケ】だと考える様になった経緯を少し説明させて頂きます。
僕自身は「うつ病」ではないですが、「生きるのって疲れるなぁ・・・」と鬱な気持ちになり、生き辛さを感じる事も多々あります。サラリーマンをしているので主に仕事関係の問題ですねσ(^_^;)
妻がうつ病になった原因の1つもお仕事関係。所謂ブラック企業で昼夜関係なく働いて心身共に過労状態になってしまった事が大きいです。
【その時の詳しい事はこちらの記事で↓】
そんな妻をみていて『働くことの意味』を考えさせられる時間が増えました。
「自分はなんの為に働いているんだろう?」
「他人の評価に振り回されて、気疲れしてるよな・・・」
「人の幸せよりも数字に支配されて仕事していないか?」
「必要以上のモノを手に入れようとして、逆に辛くなっていないか?」
「家族を蔑ろにして会社に行くのって正しい?」
今の時代、そんな自問自答を繰り返している方も多いですよね?
そして『働く事と本当に大切なもの』のバランスが崩れて「うつ病」になってしまうケースも本当に多いです。現状、日本で経済成長を目指すって相当無理を強いる異常な事だと思います(;^_^A
でも、日々の忙しさから「働くことって疲れるなぁ・・・」と感じていても、その原因と真剣に向き合って対処できている人はかなり少ないはずです。
ぼくの場合も 「家族がうつ病で死にそうになっている」という状況になって初めて「他人に評価されたいという自尊心」や「他人との価値観の違いでストレスを感じる癖」を捨てられました。やっぱり仕事よりも家族の方が大切ですからね^^;
そうしてやっと、「自分が働くことの意味、気にしなくても良い事」が見えてきました。お陰で今では以前よりもだいぶ生き易く感じます。
これは家族がうつ病にならなかったら分からなかった心境かもしれませんね。
本当の不幸はその事に気づかずに「働くことって疲れるなぁ・・・」と何十年も働き続けてしまう事だったのではないでしょうか?そういう意味では、うつ病で大変な事も沢山あるけれど人生を取り戻すキッカケにもなってくれたんだと思います。
最後に:うつ病は克服できる病気です
鬱状態が酷いと光も希望も見えないものですが、適切な治療と時間が必ず症状を緩和してくれます。調子が良い時、悪い時。気持ちの波はありますが、確実に少しづつ元の生活に戻れますよ。むしろ元の暮らしよりも「生き易く」なる人もいます^^
【うつ病=人生終わり】ではありませんよ^^;
鬱にどっぷりつかる時期もありますが、ゆっくり気長に、気持ちが浮いてくるのを待ちましょう。波に逆らわず、上手く乗りこなせるようになりたいですね。