うつ病はなかなか『寛解』するまで時間がかかりますね^^;
『うつ病での休職期間の平均は3ヶ月〜6ヶ月です』といった情報も多いのですが、これって本当にそうなのでしょうか?
周りの人を見ていると、休職もしくは退職してから復帰するまで1年半〜2年位の人が多い印象です。(まぁ、あくまで個人的な観察範囲ですが^^;)
妻もうつ病になり、退社してから1年6ヶ月。
一つの区切りの月の様に感じています。
妻の場合は『傷病手当』を受けることはできませんでしたが、休職して傷病手当を受け取っている人は1年7ヶ月目から手当を受け取れなくなってしまう期間ですよね?
(傷病手当はマックス一年半の間、最大で給与の60パーセントを受け取れる社会保障)
会社では『休職できる期間』が設定されていて、それを超えると復職できなくなってしまいます。一年半というと、『休職期間ギリギリ』でまだ体調が良くないのに頑張って復帰する人もいる時期なのではないでしょうか?(休職期間は2年までとかの会社が結構多そう)
しかし、わが家では正直「一年半じゃ短すぎるよ><」というのが現状です。
普通の生活(家事や買い物、軽いお茶会)ができる位には回復しているのですが、「毎日会社に行かなければいけない」プレッシャーには耐えられない様に感じるのです。。。
今日はうつ病の復職・社会復帰のタイミングに関して思うことを書いてみます。
「私はどのタイミングで社会復帰すればいいの?」と不安に感じている方の一つの参考になれば幸いです^^
うつ病から復帰するタイミングはいつがベストなのか?
最終的には『主治医の先生から職場復帰OKのサインを出て貰った時』なのでしょう。
ですが、世の中色々な意見があるので、「自分にとってベストな時期はいつなのか?」「多少無理してでも職場復帰した方が良いのではないか?』結構悩まれる方も多いと思います。
大きく分けると、2つの意見があります。
①多少無理しても社会復帰しながら治療するパターン
良く聞く意見の例:
「うつ病は家に篭っていても治らない。私は頑張って復帰して治した」
「リワークプログラムや集団認知行動療法などで、人と関わりながら寛解を目指すべき」
②無理せずゆっくり治療するパターン
良く聞く意見の例:
「自分で治ったと思う時が、復帰するタイミング」
「無理して鬱が酷くなると大変」
☆☆☆☆☆
正直どちらも正解であり間違いでもあるのでしょう^^;
『人それぞれ』としか言いようがありません。。。
ぼくの母は割と早くから集団認知行動療法を受けたり、病院の様々なプログラムに多少無理してでも通っている内に症状が軽くなってきました。(まぁ母は、元から友達が多いタイプで良く「あなたがうつ病になるなんて信じられない!」と言われるくらい社交的な人でした)
一方、妻は「人と会う機会を徐々に増やしている」状態ですが、これがまた上手くいっていない感じがしています。。。人と会うと疲れてしまい、逆に数日寝込んでしまったり、精神状態が不安定になってしまったり。。。
①のケースで、上手くいく人の方が確かに治りは早いのかもしれませんね。
うつ病になる前、『人に会うのが好きだったか?苦手だったか?』で治療スタイルが変わる!?
そして最近は、『外向的な人』か『内向的な人』かでベストな治療スタイルが違うのではないか?と感じています。
心理療法士のマーティ・O・レイニーさんによると、、、
◾︎人類の75%は楽天的で活発な『外向型人間』
人との関わりの中でエネルギーを充電するタイプ
◾︎残りの25%の敏感で疲れやすい『内向型人間』
繊細で人と関わると非常に疲れやすい。一人の時間でエネルギーを充電するタイプ
この二つのパターンにぼくらは分かれるそうです。
(詳しくはこちらの本で)
それぞれ、エネルギーを充電するスタイルが違うようなのです。
だから、エネルギースカスカ状態の『うつ』から回復するにも人によって二つの適したパターンがあるのでしょう。
①多少無理しても社会復帰しながら治療するパターン
②無理せずゆっくり治療するパターン
『内向型』『外向型』は変わらない性質
ぼく自身は、うつ病では無いのですが『人と会うと激しく消耗してしまうタイプ』なのできっと『内向型』なのだと思います^^;
恥ずかしながら、社交的になりたくて頑張った時期もありますが、全然『外向型』になる事が出来ないままいい大人になってしまいました。。。
自分の性質を変えるのは、きっとうつ病治療よりも時間がかかるのでは無いでしょうか?(寧ろ努力しても変わらないもの?)
なので、治療スタイルで悩んだ時はうつ病になる以前。
『人に会うのが好きだったか?苦手だったか?』は一つの参考になると思うのです。
まとめ
①もしあなたが 『外向型』で「人と会うのが好きだった」場合。
多少無理して社会復帰しても大丈夫なのかもしれません。
②もしあなたが『内向的』で「人と会うと疲れやすくて苦手だった」場合。
無理せずゆっくり治療した方が良いのかもしれません。
家族のうつ病治療をそばで見てきて、最近こんな風に考えています。
やっぱり、本当に人それぞれ。
うつ病治療中は様々なアドバイスを耳にすると思いますが、まずは自分自信と向き合う事が大切なのだと思います。
特に妻やぼくと同じ②のタイプの人は治療を焦ってしまいそうですね><
自分のペースでゆっくり歩んでいきましょう^^;
「急がば回れ」きっとそれが一番良いと思うのです。
【関連記事:内向型の人の特徴についてのお話はこちら】
carbon-family-life.hatenablog.jp